お散歩ログ

OLYMPUS PEN EP-7 と一緒に歩いたログです

東京ライフ

 東京に出てきて30年以上が過ぎた。途中数年間、地方で働いていたのだがそれにしても30年以上だ。初めて東京に来た時は西武池袋の自動改札や改札近くの詩集売りに驚いていたが今となってはその驚きすらきっと新鮮な感情なのだろう。東京で過ごしていて何もかもが当たり前に受け取ることが多い日々が続いているのだ。

 それはどこか冷めた感情なのだろうか、それとも感情すら失っているのだろうか。でも何かを見て、新しい世界を見て涙を流すことはある。

 先日亡くなられたKANさんは「きずつかないで生きていくために時々自分をだます」と東京ライフで歌っていた。私も多分それと同じなのかもしれない。

 つまり年を取ったと、いうことなのだろう。

泥水も空を映す

 泥水も空を映すとは珠玉の野球漫画"風光る"のセリフだっただろうか。澄んだ水たまりのようなエリートではない泥水のような人でも空を映すことはできるっていう、川三番地さん七三太郎さんの優しさが現れた表現だと思う。

 夜から降り続いた雪交じりの雨も上がり午後からは陽射しが差してきた。少し仕事を早上がりして歩くと公園の水たまりに夕日がさしている。冬も終わり春が近づいている気がした。

モノクロ気分

 今日は仕事で自転車移動。曇り空だったのでなんとなくモノクロ気分でE-P7とともに。八幡さまで幼稚園児が「神様おはよう」とあいさつして参道を渡っていた。これが多分下町らしい風景なんだろうな、と。

三寒四温とはよくいったもので

 昨日の暖かさから一転して今日は冷たい雨。いつだってリュックの中に入れているPEN E-P7で写真を撮れるのだ。仕事の移動中も帰宅途中も雨が降っても。その手軽さがとても嬉しい。

 今日は部内の人事をスタッフに公開した。特に大きな異動は無いのだが管理職の入れ替えがあった。皆いろいろ思うところはあるのだろうが、前向きになれるように気持ちを作る環境にすることがおそらく私の仕事なのだろう。

 暖かい日と寒い日が交互に続く。その先に春が待っているのだ。

よくわからぬまま過ぎた一週間

 今週はよくわからぬまま過ぎた一週間だった。月曜日は社内の懇親会があり遅くの帰宅。特に多く呑んだわけではないのだがしばらく調子があまりあがらずなのである。

 それもそのはずどうやら私は花粉症になったらしい。目が痛み鼻水が出、あまつさえ喉まで痛い始末なのだ。

 私は花粉症を克服していたと思っていた。大学時代に住んでいたマンションの近くに大きなビール工場があり出荷待機のためアイドリングを続るトラックが並んでいた30年前。田舎から出てきて健康体だったはずの私が花粉症の症状に悩まされることになった。いや当時は花粉症という言葉もなく、ただ鼻水と涙が流れていたため独り暮らしで大学も休みがちだったため自分自身情緒不安定になっていたのだと勘違いしていたのだ。

 その後就職で杉林がまさに林立する県に引越しをすることになるのだが、ウソのように症状が治まったのである。ディーゼルと花粉症への相関関係の有無は議論のあるところであるが私にとっては抜群に効果のあったのだ。あれが花粉症の症状かとようやく理解することができたのはしばらく後のことであった。

 東京に戻ってきてからも特に大過なく過ごしていたのだが今年は違うのだ。耐え難い花粉症の症状でまともに仕事に集中できないのである。仕方がないため最低限の業務だけギリギリの進行で進めるという情けない状況なのである。

 調子が悪い時はいたし方ないと自分自身を労わっているのだが、これがしばらく続くようであればさすがに通院を覚悟せねばなるまい。

たくさんのインプットとそのアウトプット先をどうするかという問題

 今日はCP+を見学にパシフィコ横浜に向かった。写真はもうずっと20年近く撮っているのだがCP+に行くのは初めてのことだ。仕事では放送機材関係のINTER BEEに行くことがあっても写真機材の展示会に行くことはこれまでなかった。

 これまで撮るものといえばスポーツ関係の写真が多かったため、いかに素早く構図を作ってシャッターを切るのかといった瞬発力で撮るような写真が多かったのだが、山を歩いて山で写真を撮るようになって、これまで以上に自分が撮る写真に向き合う時間が増えるようになったのだ。もちろん子育てがひと段落して時間に余裕が大きくなったことがあるのは言うまでもない。

 持参したPEN E-P7にOM-SYSTEMやPanasonicといった純正レンズ、さらにはLAOWAやコシナといったサードパーティ製までいろんなレンズを取り付けてシャッターを切り撮り味を確認することができた。また、面白そうなセミナーを聴いてなるほどと思ったり、新たな知見を得ることもでき、とても刺激的な一日となった。

 ただそのアウトプットをどうしたらというのが問題だ。趣味でのアウトプット以上に仕事の現場でも使えるたくさんのアイデアを得ることができた今日。だが私は徐々に現場を離れ、今となっては経営側に片足どころかほぼそちらの仕事が主となっているため、今日得た知見を現場で即座に活かすことができないのである。

 とはいえそれでは私のストレスがたまって仕方がないため、何かアウトプットできないものなのかと考えながらの帰宅路であった。